●おいしいみりんの条件。
もち米と米麹を本格焼酎と共に仕込む。90日の熟成後搾る。さらに半年以上の醸造熟成をさせてできる。2年もの、3年ものというのはその醸造熟成期間のこと。清酒と違い、蒸留酒で仕込んでいるので腐らない。火入れをしていないので酵素が生きている。これがみりんである。
もち米と米糀と焼酎以外に何ものをも足してはいけない。防腐剤、保存剤あるいはさらに醸造用アルコールを入れるなんてもってのほか。これがおいしさの条件である。
●みりんはお酒。酒類販売の許可のないお店では売っていない。
みりんはもち米と米麹と焼酎だけで作られる。それ以外の材料は使ってはいけない。仕上がりはアルコール度14度ほどの甘いお酒である。故に酒税法の関係で、酒類販売許可のないお店では売ることができないのだ。
ではどうしてお酒販許可のないお店やスーパーにもみりんはあるのか。
あれはみりん風味という全然別物。水飴とでんぷんに酸味料や香料を加えて2日ほどで出来る、みりんとは似ても似つかぬ代物。酒類販売のできないお店ようにつくられたみりんモドキである。料理に使ってもべたべたと甘くなるだけのまがいものなのだが、いつの間にか存在権を得てしまった。
●何故本みりんは2種類あるのか。
本格焼酎を醸造アルコールに変え(あるいは混ぜ)、米の量も減らして醸造用糖類や水飴などの添加物を加えて、40日ほどでできる代用品に大メーカーは「本みりん」と名付けた。
本来のみりん製造者は内が本物だと「本みりん」を名乗りでる。こうして質の全然違う「本みりん」は2つあるのだ。
当然のことながら、工業製造の本みりんは価格が安い。それはみりんまがいである。
●天然醸造の本みりんは全国で2社しかない。
伝統的な製法で作れるみりんメーカーは全国で2社しかない。
価格が高いといっても500mlで700円か800円である。無添加の本物のみりんを使いたいもので。
★みりんの生産者
岐阜県加茂郡川辺町・白扇酒造の3年熟成本みりん福来純
愛知県碧南市西浜町・角谷文治郎商店の三州三河みりん