6月6日 あこがれの食べ物
食べたいと思いつつ、旬が短い、あまり出回っていない、見逃してしまったとかで、長い間夢の中にあるだけで、食べることが出来なかった食べ物がある。
出会いは高校生の時だ。日本ではまだあまり知られていない映画俳優だった、伊丹十三氏の「ヨーロッパ退屈日記」という本の中にその食べ物はあった。アーティショーという見たこともない、果物なのか野菜なのか花なのか見当もつかない食べ物であった。
それを、マイナスからプラス指向でと、一から十へ名前を変えた(一三→十三)というお洒落な伊丹さんが、そのままのお洒落な文章で食べ方といかに美味しいかを書いていたのだった。
早速母親にこれが食べたいと本を見せた。しばらく探してくれたみたいだったが、そのうちそういう食べ物は売ってないと言われた。それから時々は思い出すのだが、なかなか食べる機会もなく、ずっと忘れてしまっていた。
昨日スーパーに行ったらそれがあるじゃないですか。迷わず即購入です。
でも実物を手にするとちょっと不安が。
確かに植物としてはご覧の通り美しいのですが、この花弁のようなところが食べられるんだろうか。食べるべき肉厚などなさそうなのに、と。
しかし、ヨーロッパ退屈日記を本棚の奥の方から引っ張り出して、書いてある通りに調理をする。
といっても20分ほど茹でるだけなんですけどね。
本の通りに茹でたあと冷蔵庫で冷やし、その間にドレッシングを作る。
冷えたところで外側の葉を一枚はがして、歯と歯の間でしごいて葉の根本部分に付いている葉肉を食べる。
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20年ぶりのクラス会で、ガールフレンドだった彼女に会うのを楽しみに出かけたが、当時の面影はすっかりなく・・・。みたいな !!! 何というか・・そのぅー。伊丹さんはマドリッドでほんとに一日に7個も食べたんだろうか・・・・・。これは国産品だからだろうか・・・・などと頭の中でかけ巡ってしまった。
でも、だからといって、ヨーロッパ退屈日記を昔の本だからと否定されるものではありません。
この本から学んだスパゲッティの食べ方は今でもきちんと実践しております。決してスプーンの上でクルクルと巻いて食べるなどしていません。
ベルナール・ビュフェ(1928〜1999)という画家も1949年に、二つのアーティショーという絵を描いている。フランスやイタリアでは昔からこの時期の食べ物として一般にあったのだろう。伊丹さんがこの本を出したのが1965年。パリッパリのヨーロッパ最新事情だった。
6月3日 世界一の美女になるダイエット
ダイエット大はやりである。
太るのが嫌なら食べなければいいのにと思うのだが、そうはいかないところが人間のサガ。だって水飲んだって太るんだもんと言われれば返す言葉もなく。
かくしてダイエットに成功というメッソード本が次々に発売される。その中でも異色なダイエット本がある。

ミス・ユニバースという世界中の美女が集まる美人コンテストがある。そこに出場する「美人な女性をさらに美しくダイエットさせる」という仕事をしているエリカ・アンギャルという人が書いた「世界一の美女になるダイエット」幻冬舎だ。
ダイエットといえば、体重を減らすことしか日本では考えられていないが、ミス・ユニバースという世界美女コンテストに選ばれる美女達は内面から輝くダイエットをしなければいけない、と書かれている。
生まれた時から美しいので美人なのだと思っていたのだが、そういう女性は沢山いるのだそうだ。ミス・ユニバースで選ばれるには、さらに内面から出る美しさがないと駄目なのだそうだ。
「内面が大切よ」というと、「そうだ。人間外観だけではないわよ」という声が聞こえてきそうだけれど、この本では体内のことをいっている。
何を食べるべきか・食べないべきか。そして美しくなる食事の取り方を実践しましょう・・・と。
食べ物が良くないと内臓が悪くなり、それは外面にも出てしまうというのだ。どんなに美しく化粧をしようが、着飾ろうが内面から輝く美しさがミスユニバースのコンテストでは求められているのだといっている。
読み終わると、この本はそのまま健康読本であることがわかる。
大抵の病気というのは体内でおこる。その原因のほとんどは食事にある。この食物は健康を害しますと書いてあれば食べないけれど、どれもが美味しそうに作られている食物ばかり。それがやがて体内に蓄積し病気を引き起こす。
健康に生きるということは、何を食べて、何を食べないかという選択が重要である。。
世界の美女を生産する立場にいる人にはそれを常識と知っている。
美しくなる食事の摂り方は、そのまま健康に生きるということと同じ事なのだ。
食べ物が美も健康もつくる。おじさんにも目からうろこの本であった。
6月1日 工場生産の野菜が出現
食品の安全性と食料の自給率アップの両方を一挙に解決すべく、野菜も工場生産で作られるようになった。
植物が育つための条件、光、水、温度そして栄養分などをコンピュータ制御にしてビルの中でも生産できるようにという計画だ。農林水産省と経済産業省が補助金を出し、全国に150カ所ほどの野菜工場を建てたいということらしい。
現在は数種類の葉ものがメインで、生産された野菜はすでにスーパーで売っている。
ほぼ無菌の状態に保たれた野菜工場には土(水耕栽培)もなく、農薬も使わないので、収穫されるとその場で一個ずつ包装された野菜は洗わなくともそのまま食べられる安全性だという。

これがエコ作という茨城にある野菜工場でつくられたフリルアイスだ。クイーンズ伊勢丹で一つ199円。
キズや痛みが一切なく、色といい形といいすごくきれい。まるで蝋細工のサンプル野菜のようだ。
袋を破ってそのまま葉をかじってみる。
しゃきっとした歯触り、食感、匂い、味などはレタスそのままで、えっ !! これが工場製品なのと驚く。しいて言えば、野菜の持っているあまさに欠けるかな。でもきっと言われなければわからないだろう。
種をまいて二日ほどで発芽し、20日から30日で収穫。屋内なので天候や季節に左右されることなく、年間で20回ほどの収穫もできるということらしい。なんか昔観たSF映画のようだ。
野菜が体のためにいいというのは栄養素や食物繊維だけではなく、数百を超えるフィトケミカルも摂るからだと最近では考えられている。体内で発生する活性酸素(フリーラジカル)と呼ばれる物質を、抗酸化力の高いフィトケミカルで除去しようということだ。そのフィトケミカルをを多く含むのが野菜と果物である。
フィトケミカルは、紫外線や虫、気候の変化、土壌の性質などの環境から受けるストレスから身を守るために、植物が作り出す物質だとされる。それを水・光・温度そして栄養と常にベスト状態で与えられて、ストレスなく急成長した野菜は植物なんだろうか。
なんか15年ほど前まで一般的だった、イオン交換膜で精製した99.9%塩化ナトリウムの純粋な食塩というのを思い出す。