あこがれだった食べ物
食べたいと思いつつ、旬が短い、あまり出回っていない、見逃してしまったとかで、長い間夢の中にあるだけで、食べることが出来なかった食べ物がある。
出会いは高校生の時だ。日本ではまだあまり知られていない映画俳優だった、伊丹十三氏の「ヨーロッパ退屈日記」という本の中にその食べ物はあった。アーティショーという見たこともない、果物なのか野菜なのか花なのか見当もつかない食べ物であった。
それを、マイナスからプラス指向でと、一から十へ名前を変えた(一三→十三)というお洒落な伊丹さんが、そのままのお洒落な文章で食べ方といかに美味しいかを書いていたのだった。
早速母親にこれが食べたいと本を見せた。しばらく探してくれたみたいだったが、そのうちそういう食べ物は売ってないと言われた。それから時々は思い出すのだが、なかなか食べる機会もなく、ずっと忘れてしまっていた。
昨日スーパーに行ったらそれがあるじゃないですか。迷わず即購入です。
でも実物を手にするとちょっと不安が。
確かに植物としてはご覧の通り美しいのですが、この花弁のようなところが食べられるんだろうか。食べるべき肉厚などなさそうなのに、と。
しかし、ヨーロッパ退屈日記を本棚の奥の方から引っ張り出して、書いてある通りに調理をする。
といっても20分ほど茹でるだけなんですけどね。

本の通りに茹でたあと冷蔵庫で冷やし、その間にドレッシングを作る。
冷えたところで外側の葉を一枚はがして、歯と歯の間でしごいて葉の根本部分に付いている葉肉を食べる。
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20年ぶりのクラス会で、ガールフレンドだった彼女に会うのを楽しみに出かけたが、当時の面影はすっかりなく・・・。みたいな !!! 何というか・・そのぅー。伊丹さんはマドリッドでほんとに一日に7個も食べたんだろうか・・・・・。これは国産品だからだろうか・・・・などと頭の中でかけ巡ってしまった。
でも、だからといって、ヨーロッパ退屈日記を昔の本だからと否定されるものではありません。
この本から学んだスパゲッティの食べ方は今でもきちんと実践しております。決してスプーンの上でクルクルと巻いて食べるなどしていません。
ベルナール・ビュフェ(1928〜1999)という画家も1949年に、二つのアーティショーという絵を描いている。フランスやイタリアでは昔からこの時期の食べ物として一般にあったのだろう。伊丹さんがこの本を出したのが1965年。パリッパリのヨーロッパ最新事情だった。
工場生産の野菜が出現
食品の安全性と食料の自給率アップの両方を一挙に解決すべく、野菜も工場生産で作られるようになった。
植物が育つための条件、光、水、温度そして栄養分などをコンピュータ制御にしてビルの中でも生産できるようにという計画だ。農林水産省と経済産業省が補助金を出し、全国に150カ所ほどの野菜工場を建てたいということらしい。
現在は数種類の葉ものがメインで、生産された野菜はすでにスーパーで売っている。
ほぼ無菌の状態に保たれた野菜工場には土(水耕栽培)もなく、農薬も使わないので、収穫されるとその場で一個ずつ包装された野菜は洗わなくともそのまま食べられる安全性だという。

これがエコ作という茨城にある野菜工場でつくられたフリルアイスだ。クイーンズ伊勢丹で一つ199円。
キズや痛みが一切なく、色といい形といいすごくきれい。まるで蝋細工のサンプル野菜のようだ。
袋を破ってそのまま葉をかじってみる。
しゃきっとした歯触り、食感、匂い、味などはレタスそのままで、えっ !! これが工場製品なのと驚く。しいて言えば、野菜の持っているあまさに欠けるかな。でもきっと言われなければわからないだろう。
種をまいて二日ほどで発芽し、20日から30日で収穫。屋内なので天候や季節に左右されることなく、年間で20回ほどの収穫もできるということらしい。なんか昔観たSF映画のようだ。
野菜が体のためにいいというのは栄養素や食物繊維だけではなく、数百を超えるフィトケミカルも摂るからだと最近では考えられている。体内で発生する活性酸素(フリーラジカル)と呼ばれる物質を、抗酸化力の高いフィトケミカルで除去しようということだ。そのフィトケミカルをを多く含むのが野菜と果物である。
フィトケミカルは、紫外線や虫、気候の変化、土壌の性質などの環境から受けるストレスから身を守るために、植物が作り出す物質だとされる。それを水・光・温度そして栄養と常にベスト状態で与えられて、ストレスなく急成長した野菜は植物なんだろうか。
なんか15年ほど前まで一般的だった、イオン交換膜で精製した99.9%塩化ナトリウムの純粋な食塩というのを思い出す。
野菜中心主義
野菜料理が人気である。
ベジタリアンではなく、魚も肉も好き。でも野菜は体にいいのよね、と女性に多い。野菜は体にいい、血液にいい、そしてお肌にいいことを知っているのだ。
美肌メーカーで知られる佐伯さんが、「どんなに有名で高い化粧品を使おうが、体の中が悪ければ、お化粧しても無駄です」と話していたが、それを知っている女性はさすがに敏感である。
女性はきれいになるって素晴らしい。


きれいになる 元気になる野菜 日経ヘルス
野菜・果物があなたを救う!ターザン
解毒バイブル 日経ヘルス
菜食賛美 セゾンイクスプレス
などなど、雑誌などでも野菜の勧めが特集だ。
また、野菜の美味しさに目覚めたシェフが、自ら美味しい野菜を探し、野菜を中心にした料理を出すレストランが増えているらしい。
女性だけでなく、子供も男性もおじいちゃんもおばあちゃんも美味しい野菜を沢山食べましょう。
WHOでは1日に野菜450g、そのうち果物100gを摂りましょうとすすめている。
野菜はメタボからも救ってくれるかも知れない。
おいしい野菜を探す
うちの野菜も無農薬で美味しいよ。という生産者の方はご連絡ください。
ご飯ですよ←までご連絡ください。
北海道産のホワイトアスパラガス
5月になるとホワイトアスパラを出すレストランがあった。
「15日からホワイトアスパラが入ります。どうぞお出かけください」というハガキが届いたものだった。
バターソテーされたアスパラにマヨネーズソースがかけられただけの、ごくシンプルな料理である。でも歯ごたえを残しながらも口の中で溶けるようなるアスパラとソースの味が見事に調和して喉の奥に落ちていくのがわかる。その絶妙さが至極で、毎年今時期の人気メニューだった。

ホワイトアスパラは昔は缶詰でしか売っていなかった。しかも高級品。
だから生は貴重品で高級な食材屋さんかレストランでしかお目にかかれなかったが、最近は5月中旬頃から北海道産の美味しいホワイトアスパラがこの期間少しだけ出回るようになった。
これは北海道・小樽の赤井川コロポックル村という所の有機栽培のホワイトアスパラガス。
こんなに美味しそうなものが近所のスーパーで手に入る。いい時代になったものだ。
記憶の味を頼りに自分でもやってみるのだが、決して同じようにはならない。それでもこの時期だけ味わえる野菜として毎年楽しみにしている。
グリーンアスパラガスはアスパラギン酸とフィトケミカルであるルチンが含まれ、疲労回復効果と動脈硬化の予防に効果があるとされる野菜である。ところがホワイトアスパラガスは白さを身上とするが故に、陽の光を浴びぬように育てられる。よって栄養価では劣るのだが、やわらかな触感と初夏の香りを味わいたい。
それから決して茹ですぎず、ソテーしすぎにはしませんように。コリッと歯触りのあるくらいがベストです。
春菜
15度以上の暖かな日が続いている。
春の訪れを感じる頃になると、野の野菜や春野菜が出回り、春のご飯が楽しみになる。
今では春に出る野菜も通年であるけれど、たけのこ、たらの芽、新たまねぎ、春キャベツなどの春菜を見ると、あぁー春だーとちょっとだけときめく。春菜は桜の便りと似ているかも。
春キャベツは3月に出始める。
冬キャベツは巻がギュッとして葉もややかため。甘みがあるのでシチュウに入れたり、ロールキャベツなんかで食べる。でも春キャベツは巻き方がゆったりとして、葉も柔らかく生で食べるのが美味しい。
手でちぎった春キャベツを塩でもんでしばらく置く。それから水気をよく切って皿に盛り、醤油とオリーブオイルで味付けをする。それだけでも美味しいが、海苔をちぎって合わせるとさらに美味しい春のサラダができあがる。
うど(独活)は英語でもフランス語でもUdo。というのは数少ない日本の原産野菜だから。
本来は天然の山うどをいう。一度だけ食べたことがあるが、あまりの苦さにそれ以来食べたことがなかった。数年前に、それは市場に出ているものとは別ものだと教わった。
3月頃から出始めるうどは軟らかく改良された品種で軟白うどともいわれる。
皮をむき、酢水にさらして、酢みそで食べるのが最高。少しの苦みと、山の香りが春を感じさせてくれる。
可愛い野菜 プチベール
小さいうちは可愛いというのは何でもそうかもしれない。
でもいつまでも小さいわけではなく、みんな成長して大きくなるのが摂理なのだから、それ故に小さいものは可愛いという反応が無意識に出てしまうのかも。
野菜にもベビーリーフ、ミニ白菜、ミニトマト、プチトマトなどと小さいうちに収穫したり、小さく品種改良したものが案外あるものです。
これはプチベールといって、アブラナ科の野菜。
芽キャベツとケールの交配で出きたミニ野菜です。芽キャベツは結球しているが、ケールは結球していないので丁度その中間のような葉の成り立ち。葉先のカールが可愛い。葉先で5〜6cmの大きさのプチサイズ。両方ともアブラナ科なので生で食べてみるとキャベツの濃い味がする。ケールは青汁の素材なので、このプチベールも栄養価は高そう。
生でサラダにするにはちょっと葉がかたいのでさっと茹でる。縦に4分割して、ニンジンの細切りを加え、オリーブオイルと酢、塩、胡椒のドレッシングであえてから20分ほどおいて、コールスロー風にしていただきました。
キャベツのサラダというと、トンカツのツマくらいしか食べないのに、これは美味しいと人気のサラダでした。
わさび菜
ベビーリーフのサラダに凝っている。
いろんな種類の野菜を幼葉のうちに摘んで詰め合わせたパッケージ野菜。便利で野菜の種類も5〜8種と多くしかも安全(農薬や化学肥料を沢山使う前に収穫してしまう)なのでよく食べる。
ただ問題がひとつだけある。摘んであるので時間が経つとしおれる。さらにしなびる。葉先が腐ってくるなどのベビーリーフが混じっていることがあることだ。
しかし自分でグリーンサラダを作ろうとすると、なかなか複数の野菜がそろわない。近頃ではいつもサラダに美味しそうな野菜がないかと探す状態になっている。
昨日見つけたのはこのわさび菜。
わさび菜といっても、わさびの葉の部分ではない。愛読書「野菜の便利帳」にも出ていない新しい野菜である。
名前のとおり食べると少し辛みがある。きっとそれでわさび菜と命名された !!!
しかもわさびのような上品な辛みなので、いくらでも食べれてしまう。葉の形状も一般の野菜に比べてギザギザとお洒落なので、サラダに入れると引き立つ。
ポロねぎ
何と直径が6cm。太いふといねぎである。
ポロねぎ、またはリーキと呼ばれる。下仁田ねぎよりも3倍くらいの太さだ。
それに白葉鞘部から緑の部分へ変わるグラデーションの美しさ。葉の付き方など何とも芸術的だと思いませんか。
日本のねぎって白い部分も緑の部分も筒状で育つけれど、このリーキは緑の部分は葉の状態になって伸びている。それが互い違いに重なる姿は美にして優雅。自然の造形の素晴らしさですね。美しい観葉植物のよう。
フレンチレストランなどでは冬の食べ物として登場するが、家庭で食べるという話はほとんど聞かない。それ故にあまりスーパーでも見かけることはないのだが、クイーンズ伊勢丹に売っていた。
ねぎ好きの僕としては迷うことなくゲット。しばし窓辺に飾って眺めていたものです。
食用ですから勿論食べるのですが、日本のねぎのように鍋やねぎまのようにはいかない。そのあまりの太さ故に家庭では食べないのだろうか。
僕のところは、一度さっと湯がいてから、チキンスープで煮込んで食べる。味付けは塩と胡椒それに白ワイン。シンプルなスープ煮だけにリーキの美味しさを味わえます。
またホワイトソースを作って、そこにこのリーキと鶏肉を加えてグラタンなんかも美味しい。
食べられるのは冬が旬の今だけ(2月と3月)。
レタス ロロビオンダ
レタスといえば結球したものを思い浮かべるが、じつは種類が多くある。
サニーレタス・ロメインレタス・ブーケレタス・フリルレタスやサンチュとかサラダ菜なんていうのもレタスの品種だ。

これはイタリアの種から栽培されたロロビオンダという品種のレタスで、まだ日本ではそんなに多くは出回っていないらしい新しいレタス。

エンダイブほど縮れてはいないけれど、でも葉先はチリッチリとしていて言われなければレタスとは思えない。
でも味はサニーレタスかロメインレタスのよう。
普通の結球したレタスが出始めた頃、母親が「レタスは95%以上が水分でほとんど栄養なんかないんだって。野菜食べるならホウレンソウとかキャベツとかの方がいいのよ」と言っていたのを思い出す。
確かに大根同様の水分を含むレタスなのだが、あの何となく頼りなげな味が好き。でもきちんと野菜の栄養分は含み、カリウムや亜鉛も含む立派な野菜なのだ。
レタスはほとんどがサラダにして食べられるみたいだけれど、炒め物や鍋料理にもとてもあう。レタスのハオユ炒めなんか一人で一個なんか軽く食べてしまうほど。
それでこのロロビオンダというレタスなのだが、しゃぶしゃぶ鍋にすごくいい。さっと出汁につけるくらいで、ポン酢で食べるのだがいくらでも入ってしまう。しかも皿に盛ってテーブルに並べるとその風貌がなんと華やかなことか。さすがイタリア産だけあって、見た目も重視である。
幼菜という野菜
ちょっとお洒落なスーパーに行くと見たこともないような食材を売っていたりして結構ワクワクすることが多い。昨日も東京ミッドタウンの中のプレッセというスーパーをのぞいたら、地方特産の野菜とか中国野菜や西洋野菜(いずれも国内生産なれど)など、美味しそうな野菜が一杯並んでいたので嬉しくなった。
それからここは無農薬野菜が結構多く取り扱われていた。
この赤い筋に惹かれて、今夜のサラダ用にと買ったのがこれ。

ベビーリーフとしか書いてない。いろんな種類が入ったカット野菜。
千葉県多古町産でJAS認定有機栽培(転換期間中)の有機農産物とある。
赤い葉脈なのでルメクスかと思ったのだけれど、形が小さいし食べても酸っぱさもなく、どちらかといえばホーレン草の味がする。どうもルメクスではないようだ・・・。
ちぢみほうれん草
ほうれん草は本来は冬野菜。
でも今では通年で栽培されている。しかし夏ものと冬ものではビタミンやミネラルの含有量に倍近い差があることを知っていますか。同じ形で同じ色をしていても冬もののほうれん草の方がずっと栄養価は高いというわけです。それが旬の美味しさです。
その今が旬のほうれん草よりさらに味の濃いのがこれ。12月から2月頃まで栽培されるちぢみほうれん草。
葉はちぢれて、一見するとこれはほうれん草なのと思わないでもないが、間違いなくほうれん草。ここ数年の冬野菜の楽しみの一つでもある。
味は濃厚です。昔のほうれん草の味とでもいうか、口の中でしっかり金属っぽい味がします。子供の頃はこれが嫌いでほうれん草は苦手だった。そんな懐かしい味。
葉肉が厚く、寒さで糖度も上がっており、今となれば美味しーいっと言えてしまえるのがこのちぢみほうれん草。
ほうれん草は野菜の中でもトップクラスでビタミンやミネラルを含み、さらにケルセチン・グルタチオン・クロロフィルなどのフィトケミカルもあるので、解毒作用効果の高い野菜なのだ。
食べてもポパイのように強くはなれないけれど、体内をきれいにしてくれる効く野菜であることは確か。
ちなみに今夜は豚肉とほうれん草の鍋だった。子供の箸は味が濃く効く野菜を避けていたみたい・・・やはり。
白菜が美味しい
白菜が旬だ。
寒さがますごとにみずみずしく甘みがのっていき美味しくなっていく。
白菜も通年野菜になりつつあるが、でも旬の冬の味はやっぱり違う。なので最近の常備菜。そして頻繁に食べる。料理が手軽な鍋料理が増えたからかも。どんな鍋にでも白菜を入れてしまう。